挿頭花
1月28日(土)承前。NHKTVドラマ『平清盛』の2回目を見た。元服した清盛が、石清水臨時祭の舞人となって舞を披露するシーンがあった。ちょうどいま『小右記』でも石清水臨時祭の下りを読んでいるので、どんなふうに映像化しているかと垣間見たが、やはり想像したものとはずいぶん違っていた。録画していないので不確かなのだが、このとき舞人である清盛は冠にどんな挿頭花をつけていたかしらん。挿頭花は文字通り冠に挿す花のことで、行事や祭の際に参加者がつけたもの。いまでも5月15日に行われる葵祭(賀茂祭)では参列者が冠に葵や桂を挿す。平安時代の有職故実書『江家次第』には、賀茂祭の試樂(予行演習)の舞人は挿頭に呉竹を挿す、とある。試樂のとき、祭使や舞人たちは内裏において盃や挿頭花をもらうのだが、ある年の試樂で舞人となった藤原実方は遅刻して挿頭花をもらえなかった。そこで遅れて参加する際、清涼殿の庭の呉竹を折って冠に挿したところ、これが優美だと評判になった、という話が『十訓抄』や『古事談』にある。(こんな洒落たことをする実方なのに、宮中でつまらぬ喧嘩をしたせいで、「歌枕見てまいれ」と陸奥に左遷され、都に帰れぬまま999年に没した。気の毒なことです) さて、賀茂の臨時祭試樂では舞人の挿頭花は呉竹だが、清盛が舞人となった石清水臨時祭では何だったのか。ドラマの中では、清盛は緑の葉を挿頭花としていたようだから、多分あれは笹の葉ではないかと思う。
写真は京菓子「清浄歓喜団」。奈良時代、遣唐使によって伝えられた唐菓子の一つで、千年の歴史を持つ。もとは密教のお供えもので、七種の香や木の実、餡を包んで胡麻油で揚げたもの。うーん、なんとも複雑な味がします。薬膳料理をいただいたときのような・・・。このお菓子は清浄潔斎した職人さんによって作られるそうで、なんとも有り難いお菓子です。











最近のコメント