山中や
7月6日(月)早朝小雨、のち晴れ。週末を山中で過してきた。往きは高速で真直ぐ加賀まで走り、帰りは三国経由で越前海岸をゆっくりと戻ってきた。越前海岸を走るのは久しぶりのことだったが、道路沿いの海辺にはずっと磯遊びや海水浴の人たちがいて、もう梅雨明けかという気分になった。いつも見ている大阪湾や瀬戸内の海とは違って、越前の海は透明でそれは美しい。久しぶりに磯の香を満喫してきた。加賀では大聖寺の硲伊之助美術館や加佐岬にあるギャラリーなどを訪ねて、硲伊之助の作品(油絵や彼が絵付けしたやきものなど)をたっぷり見てきた。加佐岬の周辺には平家物語ゆかりの史跡が数多くあり、また、『奥の細道』で
芭蕉が歩いた跡もそこかしこにある。加賀は私にとって、何度でも訪ねたい土地なのである。
「山中や菊はたをらぬ湯のにほひ」芭蕉
定宿がある山中温泉に着くと、ちょうど七夕まつりのイベントの最中で、町の中央の、町営の湯がある広場では、青空ライブがあっていた。金沢から来たという若い女性4人によるジャズの演奏で、これがなかなか聴けるもの、「朝日のごとくさわやかに」「フライミーツゥザムーン」「ウエイブ」「ムーンリバー」などスタンダード・ナンバーの数々を楽しませてもらった。ボーカルののびやかな声もいいが、クラリネットの演奏もよかった。
町を流れる大聖寺川沿いは鶴仙渓と呼ばれる景勝で、この上流の山手に古九谷の窯跡がある。写真上は鶴仙渓に設けられた川床。京の鴨川の床にならって作られたものだろう。ただしここで供されるのは喫茶のみ。下は加佐岬から山中へ向う途中にあった蓮畑に咲いていた蓮の花。広い畑いちめんに花が咲いていた。そういえば加賀蓮根はこの地の名物ではなかったかしらん。
●旅先で梅原猛『京都発見⑨ 比叡山と本願寺』(新潮社)を読了。6年続いたこのシリーズ最後の巻。著者いわく、「私はやはりもう一度、親鸞研究は『教行信証』の原点に帰らなければならないと思う。『教行信証』の深い理解なくして、真宗学はありえない。『教行信証』には、近代を乗り超える思想が含まれていると思う」。















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